鉛筆画が上達しない人の共通点|独学で伸び悩む5つの原因と解決方法

鉛筆画を独学で伸び悩む人

「毎日一生懸命描いているのに、なかなか上手くならない……」
「YouTubeのメイキング動画を見ながら練習しているけれど、思うような作品に仕上がらない」
「昔に比べたら描けるようになった気はするけれど、ここから先、どこをどう直せばいいのか分からない」

鉛筆画に真剣に取り組んでいる方ほど、このような深いお悩みを抱えてしまいがちです。

しかし、17年以上にわたり鉛筆画教室で多くの受講生の方々を指導してきた中で、私は確信していることがあります。それは、上達しない原因のほとんどは「才能の有無」ではないということです。

実際に、最初は「私は絵心がないので……」と不安そうに話されていた方が、正しいステップを踏むことで、数年後には周囲が驚くような素晴らしい作品を描かれるようになった例を何度も見てきました。

では、一体何が上達を妨げてしまうのでしょうか? 今回は、独学で伸び悩む人に共通する「5つの原因」とその解決方法を詳しく解説します。

鉛筆画が上達しない人に共通する5つの原因

熱心に練習しているのに成果が出にくい場合、知らず知らずのうちに次のような落とし穴にハマっている可能性があります。
ご自身の普段の練習方法を振り返りながらチェックしてみてください。


原因①:好きなモチーフばかり描いてしまう

犬が好きだから犬ばかり、人物が好きだから人物ばかり……。もちろん、モチベーションを保つために「好きなものを描く」というのはとても大切なことです。

しかし、本当に描写力を底上げするためには、あえて多様なモチーフに挑戦し、表現の幅を広げることが欠かせません。
一見、自分の描きたいものとは関係がないように思えるモチーフにも、実は鉛筆画の基礎力を育てる重要な要素が詰まっています。

  • ガラスを描くことで、透明感の表現を学ぶ
  • 水滴を描くことで、光の当たり方と影を学ぶ
  • 金属を描くことで、シャープな反射を学ぶ
  • を描くことで、複雑な立体感を学ぶ
  • 動物を描くことで、繊細な毛並みの質感を学ぶ


これらは「一気にすべてを完璧にこなさなければいけないカリキュラム」というわけではありません。まずは最初の段階として、基礎的なモチーフから一つひとつバリエーションを経験していくことが大切です。毛嫌いせず様々な質感に触れることが、結果としてあなたの「一番描きたいモチーフ」をよりリアルに描く力へとつながります。

オンライン鉛筆画教室のカリキュラム、猫の描き方モチーフ
オンライン鉛筆画教室のカリキュラム、水滴の描き方モチーフ
オンライン鉛筆画教室のカリキュラム、手の描き方モチーフ


原因②:完成作品だけを見て(真似して)描いている

SNSを開けば、写真と見紛うような素晴らしい鉛筆画がたくさん目に入ってきます。「こんな風に描きたい!」と、その完成作品を見ながら真似して描こうとする方は多いのではないでしょうか。

しかし、完成した絵だけを見ても、その作品が完成するまでの「描く順番(プロセス)」は分かりません。 鉛筆画において非常に重要なのは、以下のような制作工程です。

  1. 「何から描き始めるか(全体の形をとるアタリのつけ方)」
  2. 「どの順番でトーンを濃くしていくか」
  3. 「どこを最後まで描き込まずに残しておくか」


実は、鉛筆画は一般的な「デッサン」とは少し異なります。デッサンのように鉛筆を大きく寝かせて面を塗る(こする)手法とは違い、鉛筆画は芯先で一本一本の繊細な線を丁寧に重ね、緻密な質感を作り上げていく芸術です。

だからこそ、正しい手順(レシピ)を知らずに完成形だけをいきなり真似しようとすると、途中のプロセスが抜けているため、高確率で「どう描き進めればいいか分からない……」と迷子になってしまうのです。


原因③:自分の「描き癖」に気付いていない

実は、独学で伸び悩む一番多い原因がこれです。本人は見本通りに一生懸命描いているつもりでも、無意識のうちに以下のような「自分だけの癖」がついていることがあります。

  • 全体的に影が濃すぎて画面が真っ黒になってしまう
  • 明るい部分を消しゴムで消し過ぎて、質感が損なわれている
  • 形をすべて「線」で捉えてしまう癖がある(境界線を描きすぎてしまう)
  • 筆圧が強すぎて、紙を傷つけてしまっている


また、「特別な道具を使っていないから上手く描けないのでは?」「鉛筆はカッターで特殊な削り方をしなければいけないのでは?」と悩む方もいますが、そんなことはありません。当教室では、カッターを使わず、普通の鉛筆削りで削った鉛筆で十分に素晴らしい作品が描けるとお伝えしています。


道具のせいではなく、鏡を使わなければ自分の後ろ姿が見えないのと同じで、自分の絵を客観的に見ることは非常に難しいという点に原因があります。自分一人では気付けない癖を放置したまま練習を重ねても、なかなか上達の壁を突破できません。だからこそ、第三者からの客観的な視点やアドバイスをもらうことが、上達への一番の近道になります。

鉛筆画の下描きの悪い例
下描きの悪い例
鉛筆画の下描きの良い例
下描き良い例

原因④:「量」をこなせば上達すると思っている

「とにかく枚数を描けば上手くなる」と考え、質より量でカバーしようとしていませんか? もちろん、練習量自体はとても大切です。しかし、間違った描き方や自分の癖に気づかないまま何十枚繰り返しても、残念ながら絵は大きく変わりません。

上達が早い人に共通しているのは、「なぜ上手く描けなかったのか」を一枚ごとにしっかり理解し、次の一枚でそれを改善しようとする姿勢です。 ただ漠然と描くのではなく、終わった後に「今回の反省点と、次の課題」を振り返りながら描く人は、少しずつ、しかし確実に成長していきます。


原因⑤:焦って早く完成させようとしてしまう

鉛筆画は、まさに「観察と積み重ねの芸術」です。早く完成させたいという気持ちが強すぎると、細かな質感や立体感を十分に観察する前に、どんどん描き進めてしまいがちです。その結果、ディテールが甘くなり、「何となく似ているけれど、どこか物足りない作品」で終わってしまいます。

本当に着実に上達していく方ほど、「急がず、一つひとつの工程を確認しながら、じっくり観察して描く」という時間を惜しまない姿勢を大切にされています。

着実に上達する人に共通する「たった一つの特徴」

ここまで「上達しない原因」をお伝えしてきましたが、逆に、当教室で初心者からスタートして驚くほど見違えるような成長を遂げる方々には、明確な共通点があります。

それは、「アドバイスを素直に試してみること」です。

講師から「ここをもう少しこうしてみては?」と言われたとき、これまでの自分のやり方に固執せず、「まずは言われた通りにやってみよう」と行動できる方は伸び代が計り知れません。たとえその場ですぐに上手く描けなかったとしても、諦めずに次回の作品で挑戦を続ける。その素直さと継続の積み重ねが、半年後、一年後には驚くほど大きな差となって現れます。

まとめ:「独学では気付けないこと」を知ることが、最初の一歩

独学には「自分の好きな時間に、自分のペースで自由に学べる」という素晴らしいメリットがあります。その一方で、「どこをどう改善すればもっと良くなるのか」の正解が分からず、同じ場所で足踏みをしてモチベーションを失ってしまうリスクも隣り合わせです。

「もっと本気で上手くなりたい」「リアルな鉛筆画を描けるようになりたい」 その気持ちがあるなら、必要なのは才能ではなく「正しいステップと学び方」です。焦らず、一歩ずつ技術を積み重ねていけば、鉛筆画は必ずあなたの努力に応えてくれます。

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当教室では、初心者の方でも迷わず描き進められるよう、「描く手順」を動画で繰り返し学べるシステムをご用意しています。
さらに、ご自身の作品に対して無料で丁寧な添削・アドバイスを受けられます。

動画を見るだけでは気付けないあなただけの「描き癖」や「表現のコツ」を、一人ひとりの作品に合わせて具体的に指導するため、独学よりも圧倒的にスムーズな上達を実感していただけます。

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